電子書籍リーダーを選ぶ時、画面サイズの大きさはとても重要です。
サイズ選びの基準は、基本的には「どんな本を主に読むか」で決まります。
また、電子書籍の閲覧の他にどんな使い方をしたいかによっても、サイズは変わってきます。
これから、電子書籍リーダーのサイズ選びの基準と、サイズごとのおすすめ端末についてご紹介していきます。
目次
電子書籍リーダーのサイズ選びの基準
6〜7インチの電子書籍リーダーの特徴
6〜7インチの電子書籍リーダーは、主に小説やビジネス本などテキストベースの本を読むのに向いています。
単行本と比べると、一回り小さいサイズです。そのため、漫画を読むのには向いていません。
その代わり、とてもコンパクトなので、持ち運びしやすいです。また、小さいということは、それだけ軽くなるので、長時間読書しても手が疲れにくいという利点があります。
8インチの電子書籍リーダーの特徴
電子書籍リーダーに、最もおすすめしたいサイズが8インチです。
その理由は、小さいサイズと大きいサイズのちょうど中間に位置するため、両方の特性を兼ね備えたオールラウンダータイプだからです。
そして、8インチの電子書籍リーダーは、漫画を読むのに最適なサイズです。
単行本とほとんど変わらないサイズなので、原寸大で読むことができます。見開きページも文字量が多くなければ快適に読むことができます。
10インチ以上の電子書籍リーダーの特徴
10インチ以上の電子書籍リーダーは、雑誌(B5サイズ)や写真集(A4サイズ)など大きな本を読むのに最適なサイズです。
また、漫画を常に見開きで読むこともできます。
その代わり、持ち運ぶには大きすぎるサイズです。重量は6インチのものと比べると約2倍になります。
電子書籍リーダーとして使うよりも、動画やゲーム、勉強や仕事に使うのに向いている画面サイズと言えます。
【サイズ別】おすすめの電子書籍リーダー
6〜7インチの電子書籍リーダー
おすすめ①kindle paperwhite
電子書籍専用端末として、kindle paperwhiteにはこれといった欠点はありません。
注意するべきなのは、電子ペーパーの癖のある特徴をしっかりと把握しておくことです。
「白黒だけ」「反応速度が遅い」「汎用性がない」といったデメリットを知らずに購入すると失敗してしまいます。
詳しくは、「kindle端末のまとめ記事」からご覧ください。
おすすめ②kobo clara HD
端末の性能ではkindle paperwhiteに似ているのがkobo clara HDです。
普段から、Amazonよりも楽天を使うならkobo端末がおすすめです。
kobo clara HDも電子書籍専用端末なので、電子ペーパーの特徴を把握した上で購入する必要があります。
詳しくは、「kobo端末のまとめ記事」からご覧ください。
6インチ〜7インチの電子書籍リーダー比較表
kindle paperwhite | kobo clara HD | kindle oasis | kobo libra H2O | |
---|---|---|---|---|
ブランド | Amazon | 楽天kobo | Amazon | 楽天kobo |
価格 | 13,980円〜 | 15,180円 | 29,980円〜 | 25,080円 |
画面サイズ | 6インチ | 6インチ | 7インチ | 7インチ |
本体サイズ | 167 x 116 x 8.18 mm | 157.0 x 111.0 x 8.3 mm | 159 x 141 x 3.4-8.4 mm | 159.0 x 144.0 x 5.0 - 7.8 mm |
重量 | wifi:182g wifi+無料4G:191g | 166g | 約188g | 192g |
ストレージ | 8GB/32GB | 8GB | 8GB/32GB | 8GB |
OS | 独自OS | 独自OS | 独自OS | 独自OS |
解像度 | 300ppi | 300ppi | 300ppi | 300ppi |
フロントライト | ○ | ○ | ○ | ○ |
フラットベゼル | ○ | × | ○ | × |
数週間持続バッテリー | ○ | ○ | ○ | ○ |
防水機能 | ○ | × | ○ | ○ |
明るさ自動調整機能 | × | ○ | ○ | ○ |
自動画面回転機能 | × | ○ | ○ | ○ |
見開き表示 | ○ | × | ○ | ○ |
ページ送りボタン | × | × | ○ | ○ |
SDカード | × | × | × | × |
本体カラー | 4種類 | 1種類 | ブラックのみ | ブラック ホワイト |
通信方式 | wifi または wifi+無料4G | wifi | wifi または wifi+無料4G | wifi |
8インチの電子書籍リーダー
おすすめ①Boox Nova2
電子書籍リーダーに一番おすすめしたいのが、Boox Nova2です。
おそらくあまり聞き馴染みのない端末だと思います。でも、Boox Nova2の魅力を知ると、一気に欲しくなると思いますよ。
特徴をシンプルに言うなら、電子ペーパーに汎用性を少しだけ持たせたハイブリッド型端末であることです。
高性能端末とは言えないですが、「目に優しい」「ストアが自由に選べる」「スタイラスペンを使って手書き入力ができる」「小説や漫画を快適に読める画面サイズ」など、欠点を十分補うことができる利点があります。
詳しくは、「Android搭載の電子ペーパータブレットを比較」をご覧ください。
おすすめ②Likebook Ares
Android搭載の電子ペーパーのジャンルで、トップを走るBooxの対抗馬となるのがLikebookです。
Boox端末の特性をしっかりとリサーチして、少しだけ差別化した端末を若干安い価格で発売する傾向にあります。
最近では、端末の性能に大きな違いはなくなってきているので、安さで選ぶならおすすめです。
おすすめ③iPad mini
多機能で高性能なタブレットと言えば、iPadシリーズです。
価格は他ブランドの似たようなスペックの端末と比べて高いですが、その代わり充実したサポートが期待できます。
電子書籍リーダーのような精密機器を購入する時、盲点になりやすいのが、「アフターサービスの充実度」です。
長く安心して使うならiPadシリーズがおすすめです。
Boox Nova2 | Likebook Ares | iPad mini | Fire HD 8 Plus | Lenovo Tab4 8 Plus | Huawei MatePad T8 | Asus ZenPad 8.0 | LAVIE Tab E TE508/KAS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ブランド | Boox | Likebook | Apple | Amazon | Lenovo | Huawei | Asus | NEC |
価格(※) | 39,800円 | 33,900円 | 50,370円〜 | 16,580円 | 24,668円 | 14,639円 | 40,000円 | 20,065円 |
OS | Android 9.0 | Android 6.0 | iPadOS | Fire OS 7 | Android 7.1 | EMUI 10.0.1 | Android 6.0 | Android 9.0 |
画面サイズ | 7.8インチ | 7.8インチ | 7.9インチ | 8インチ | 8インチ | 8インチ | 8インチ | 8インチ |
CPU | Octa-core 2.0GHz | Octa-core 1.5GHz | 2.49GHz | Quad-cora 2.0GHz | Octa-core 2.0GHz | MT8768 4x2.0GHz+4x1.5GHz | MT8163 1.3GHz | Helio A22 2.0GHz |
RAM | 3GB | 2GB | 3GB | 3GB | 4GB | 2GB | 2GB | 2GB |
ストレージ | 32GB | 32GB | 64GB/256GB | 32GB/64GB | 64GB | 16GB | 16GB | 32GB |
SDカードスロット | △(※1) | ○ | △(※1) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スタイラスペン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
本体サイズ | 197.3 x 137 x 7.7mm | 197.2 x 138.7 x 8mm | 203.2 x 124.8 x 6.1mm | 202 x 137 x 9.7mm | 210.6 x 123 x 7mm | 200 x 121 x 8.6mm | 209 x 123 x 8.5mm | 199.1 x 121.8 x 8.2mm |
重量 | 275g | 268g | 300.5g | 355g | 300g | 310g | 350g | 305g |
解像度 | 300ppi | 300ppi | 326ppi | 189ppi | 1920x1200 | 189ppi | 1280x800 | 1280x800 |
※1・・・別途、SDカードリーダーが必要です。
10インチ以上の電子書籍リーダー
おすすめ①BooxNote2
Android搭載の電子ペーパータブレット「Booxシリーズ」の10インチモデルです。
付属のスタイラスペンを使って、PDFファイルなどに手書き入力できることが大きな利点です。
もちろん、電子ペーパーなので「目に優しい」という利点を持っています。
おすすめ②Likebook Alita
「Likebookシリーズ」の10インチモデルです。
Booxとの大きな違いとして、SDカードスロットがあることです。
自炊したPDFなど容量の大きなファイルを扱うことの多い、10インチサイズの電子書籍リーダーにとって、簡単に容量を拡張できることは大きな利点です。
おすすめ③iPad
10インチサイズのタブレットにおいても、多機能で高性能な端末でおすすめなのはiPadです。
電子書籍、動画、音楽、ゲーム、勉強や仕事など、色々な使い方をすることができる万能端末です。
注意することとして、Apple純正のインターフェースが必要になることが少なくないことです。他のAndroid端末を既に持っていても、ケーブル類を使い回しできないことがネックです。
Boox Note2 | Likebook Alita | iPad | Fire Hd 10 | Tab4 10 Plus | Huawei MatePad Pro | NEC TE710/KAW | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ブランド | Boox | Likebook | Apple | Amazon | Lenovo | Huawei | NEC |
価格(※1) | 65,780円 | 52,999円 | 34,800円〜 | 15,980円 | 27,800円 | 65,780円 | 35,800円 |
OS | Android 9.0 | Android 6.0 | iPad OS | Fire OS | Android 7.1 | EMUI 10.1.0 | Android 9.0 |
CPU | Octa-core 2.0GHz | Octa-core 1.5GHz | A10 Fusion 64チップ | Octa-core 2.0GHz | Octa-core 2.0GHz | Octa-core (2x2.86GHz, 2x2.09GHz, 4x1.86GHz) | Octa-core 1.8GHz |
RAM | 4GB | 4GB | 3GB | 2GB | 3GB | 6GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 32GB | 32GB/128GB | 32GB/64GB | 16GB | 128GB | 64GB |
画面サイズ | 10.3インチ | 10.3インチ | 10.2インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.8インチ | 10.1インチ |
解像度 | 227ppi | 227ppi | 264ppi | 224ppi | 1920x1200 | 2560x1600 | 1920x1200 |
フロントライト | ○ | ○ | × | × | × | × | × |
手書き入力 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
本体サイズ | 250 x 178 x 7.1mm | 177 x 252 x 8mm | 250.6 x 174.1 x 7.5mm | 262 x 159 x 9.8mm | 247 x 173 x 7mm | 246 x 159 x 7.2mm | 242.1 x 167 x 8.1mm |
重量 | 378g | 395g | 483g | 355g | 475g | 460g | 520g |
マイク | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スピーカー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
USBポート | USB Type-C | USB-Type-C | Lightningケーブル | USB-Type-C | USB-Type-C | USB-Type-C | maicroUSB |
microSD | △(※2) | ○ | △(※2) | ○ | ○ | △(※3) | ○ |
通信方式 | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi or Wi-Fi+Cellular | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi |
※1・・・参考価格です。
※2・・・別途、SDカードリーダーが必要です。
※3・・・SDカードではなく、Huawei独自のNMカードです。