2020年現在、最新のkobo端末には、4種類のモデルがあります。
- エントリーモデル:kobo nia
- スタンダードモデル:kobo clara HD
- ハイスペックモデル:kobo liblra H2O
- フラグシップモデル:kobo forma
「目に優しい」「軽い」「長期間持続するバッテリー」などkobo端末を象徴する特徴は、全端末が備えています。
しかし、もちろんですが価格、性能、機能において違いがあります。
レソラシードでは、kobo claraをイチオシに選んでいます。
その理由にも触れながら、最新のkobo端末を比較したいと思います。
kobo端末の6つの特徴
これからご紹介する特徴は、全端末に共通するものがほとんどです。まずはこちらを読んで、「kobo端末はどういったものなのか?」を把握してください。
特徴①目に優しい
kobo端末最大の利点です。
kobo端末のディスプレイには電子ペーパーが使われています。
電子ペーパーにフルカラー対応のものはなく白黒のみです。(※1)
kobo端末で、フルカラーの本を開いても、モノクロに変換して表示されます。
その代わり、ブルーライトがゼロなので、「長時間の読書」や「就寝前の読書」に向いています。
また、フロントライトが使われていることも「目に優しい」理由の一つです。
フロントライトは、ディスプレイの下部に搭載されたLEDライトを、画面全体に当てて反射させることで発光させています。
通常のバックライトは直接照明。フロントライトは間接照明と同じ特徴があると言えます。
kobo端末を購入する理由は、「目に優しいことだ」と言っても過言ではないです。
逆に言うと、「目に優しいこと」に魅力を感じない人は、kobo端末はあまり向いていないかもしれません。
※1・・・2020年、フルカラー対応の電子ペーパーの試作品があることが公表されています。市販されるのはまだ先になりそうですが、近い将来、kobo端末がフルカラーに対応するようになるかもしれません。
特徴②kobo本の閲覧専用
kobo端末は、kobo本を読むことだけを目的としています。
楽天koboストア以外で購入した本を閲覧することはできません。
また、メールの送受信、通話、動画視聴、ゲームなど、スマホやタブレットでは当たり前にできることも、kobo端末では一切できません。
さらに、必要最小限であるためか、操作性や反応速度は高いとは言えず、スマホやタブレットに慣れている人は、ストレスを感じてしまうかもしれません。
デメリットばかりを一気にあげてしまいましたが、逆に言えばkobo本の読書に集中したい人にはぴったりな端末です。
特徴③強い日差しの下でも読める
kobo端末のディスプレイは、反射しないので「映り込み」がありません。そのため、公園のベンチなど強い日差しのある場所でも本を読むことができます。
また、300ppiの高解像度なので、小さな文字でもくっきりと表示されます。(※2)
kobo端末をカバンなどに入れて持ち運ぶことが多いようなら、カバーや保護フィルム、スリーブケースなどを付けることをおすすめします。
※2・・・kobo niaの解像度は212ppiです。
特徴④持ち運びやすいコンパクトサイズ
kobo nia | kobo clara HD | kobo libra H2O | kobo forma | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 6インチ | 6インチ | 7インチ | 8インチ |
本体サイズ | 159.0 x 112.4 x 9.2 mm | 157.0 x 111.0 x 8.3 mm | 159.0 x 144.0 x 5.0 - 7.8 mm | 177.7 x 160.0 x 4.2 - 8.5 mm |
重量 | 172g | 166g | 192g | 197g |
通常の単行本は四六判(188mm x 127mm)なので、kobo端末は、単行本よりも若干小さいくらいです。
ちなみに、文庫本はA6判(148mm x 105mm)なので、それよりは一回り大きいです。
そして単行本の重さはページ数にもよりますが、だいたい160〜200gです。
kobo端末の方が軽い上、たくさんの本を保存できます。この点は、電子書籍の大きな利点の一つですよね。
特徴⑤お風呂でも安心して読める
kobo端末は、IPX8等級の防水性能を持っています。(※3)
ただ、あくまでも「常温の真水」の場合なので、お風呂では故意に水に濡らしたり、水中で利用することは避けましょう。
※3・・・防水機能を搭載しているのは「kobo formaとkobo libra H2O」のみです。
特徴⑥一回の充電で長期間バッテリーが持つ
kobo端末は、旅行に行く時も充電ケーブルは必要ありません。
フロントライトを長時間「ON」のままにしたり、本の購入やダウンロードをたくさんすると、バッテリーの持ち時間は大きく減少します。
以上が、kobo端末に共通する特徴です。
ご覧になって気づいたかと思いますが、kobo端末で重要な特徴は全ての端末が持っています。
kobo端末の8つの機能
まずは、全てのkobo端末に共通する機能から紹介します。
共通機能①ハイライトとメモ機能
ハイライトとは、重要な文章や、記録に残しておきたい文章をマーキングして、後から簡単に読み返すことができる機能です。
ハイライトした箇所にメモをテキスト入力で残すこともできます。
また、koboアプリと他のタブレットと併用することで、「手書きメモ」ができるようになります。
詳しくは「koboのハイライトとメモ機能の使い方」の記事が参考になります。
共通機能②検索機能
kobo端末には、予めいくつかの辞書が搭載されています。
小説を読んでいて、わからない単語の意味を調べる時や、英単語を和訳したいときに便利です。
この辞書機能は通信を必要としないので、いつでも、どんな場所でも使うことができます。(※1)
※1・・・新しい辞書をダウンロードする時は、通信が必要です。
共通機能③同期機能
kobo端末の同期は、基本的に手動でします。
kobo端末を同期させることで、別の端末で購入した本をダウンロードしたり、しおりやメモを共有することができます。
kobo端末には、「Wi-Fi経由で同期させる方法」と「PCにダウンロードしたkoboアプリを使ってUSB接続で同期させる方法」があります。
共通機能④PDF読み込み機能
kobo端末は、DRMフリーのPDFを読み込むことができます。
自炊したPDFや、PDF形式の仕事の資料や論文を、目に優しいkobo端末で読むことができて便利です。
USB接続、DropBoxを経由するなどして、パソコンからPDFを転送することができます。
詳しくは、「koboでPDFを読むための2つの方法」が参考になります。
共通機能⑤読み上げ機能
kobo端末自体に読み上げ機能はありません。
しかし、koboアプリをダウンロードしたスマホやタブレットの読み上げ機能を使うことで、kobo本を音声読み上げさせることができます。
音声読み上げ機能を使うと、他の作業をしながら本の内容を把握することができるので、読書量を大幅に増やすことができるようになります。
詳しくは、「使わなきゃ損!kobo本の読み上げ機能」が参考になります。
共通機能⑥高速ページめくり
紙の本と同じように、パラパラと高速でページを表示させることができます。
ここからは、端末ごとに異なる個別機能をご紹介します。
個別機能①防水機能
防水機能については既に紹介したので、ここでは割愛します。
個別機能②ComfortLight PRO
周りの環境に合わせて、色相や明るさを自動で調整してくれる機能です。
昼間は明るい白色、夜間は暖かい電球色に変化します。
就寝前に読書しても、ブルーライトが抑制されているので、睡眠の妨げになることはありません。
対応:kobo forma、kobo liblra H2O、kobo clara HD
以上が、kobo端末が持つ機能です。
【2020年最新】kobo端末の比較表
改めて、2020年で最新のkobo端末の価格、性能、機能の比較を一覧表にまとめます。
kobo nia | kobo clara HD | kobo libra H2O | kobo forma | |
---|---|---|---|---|
価格 | 10,978円 | 15,180円 | 25,080円 | 34,980円 |
容量 | 8GB | 8GB | 8GB | 32GB |
画面サイズ | 6インチ | 6インチ | 7インチ | 8インチ |
本体サイズ | 159.0 x 112.4 x 9.2 mm | 157.0 x 111.0 x 8.3 mm | 159.0 x 144.0 x 5.0 - 7.8 mm | 177.7 x 160.0 x 4.2 - 8.5 mm |
重量 | 172g | 166g | 192g | 197g |
解像度 | 212ppi | 300ppi | 300ppi | 300ppi |
フロントライト | ○ | ○ | ○ | ○ |
フラットベゼル(※3) | 不明 | × | × | ○ |
数週間持続バッテリー | ○ | ○ | ○ | ○ |
防水機能 | × | × | ○ | ○ |
ComfortLight PRO | × | ○ | ○ | ○ |
ページ送りボタン | × | × | ○ | ○ |
本体カラー | ブラックのみ | ブラックのみ | ブラック ホワイト | ブラックのみ |
※3・・・フラットベゼルとは、ディスプレイ部分と、その周りにある縁の部分(ベゼル)の段差がないことです。
kobo端末を買うならどれがいい?
それでは最後に、もう一度おさらいです。
【おすすめ!】kobo clara HD
kobo端末シリーズで、おすすめを一つ選ぶならkobo clara HDです。
防水機能こそないですが、電子書籍専用端末としては十分な機能を持っています。
価格も1万円台で手に入れやすいのも魅力です。
- 目の疲れが気になる
- 小説やラノベを中心に読む
- 防水機能は必要ない
kobo clara HDについてもっと詳しく知りたいなら「最軽量!kobo clara HDのレビュー」が参考になります。
【防水機能搭載】kobo Libra H2O
7インチのディスプレイサイズと防水機能搭載の上位モデルです。
競合ブランドのフラグシップモデルと非常に似ているのに、価格は5000円くらい安いです。ブランドにこだわりがなく、同じ機能を求めるならおすすめの端末です。
- 目の疲れが気になる
- お風呂でkobo本を読みたい
- ページ送りボタンが必要
- 小説などテキスト中心の本を主に読みたい
- 漫画もたまには読みたい
小説などテキスト中心の本を読むには十分なスペックですが、漫画を中心に読むには少し物足りないかもしれません。
その理由については「水に濡らしてOK!!kobo libra H2Oのレビュー」で詳しくご紹介しています。
【大画面8インチ】kobo forma
2020年最新のkobo端末シリーズで、一番高く、全ての機能を持つのがkobo formaです。
8インチの大画面は、電子書籍専用端末としては最大クラスです。
大画面にもかかわらず、197gの軽さに驚きです。
- 目の疲れが気になる
- お風呂でkobo本を読みたい
- 漫画を中心に読みたい
8インチの大画面、32GBの容量、見開き表示など、漫画を読むのに最適な電子書籍専用端末と言えます。
電子ペーパーの性能上、ページめくりの際には若干残像が残りますが、レビューを見ても高評価のものが多いです。
kobo formaのレビューを詳しく知るには「8インチ大画面!kobo formaをレビュー」が参考になります。
以上、【2020年最新】kobo端末を徹底比較してみました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!